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終わりに

2013年3月31日58歳で早期退職しました。もう働きません。これからはリタイア人として自由に興味あることを発信して行きます。
 ところが,断れない義理絡みで少し非常勤で働いたり,知り合いに頼まれて何度か1日仕事のアルバイトをしてしまいました。 ー余計でしたか?ー

 趣味は数学の勉強だけでなく,自称「詩人」を名乗り,川柳,詩を作りました。そして,映画も100本以上見ました。また,南周りの世界一周の船旅をはじめ,国内旅行も色々しました。もちろん,国内でまだ行ったことのない県もあります。

 家事はすべてやる自信がありますし,分担?してやっています。苦になりません。リタイヤ後は無収入の期間もありましたが,遺産,退職金,投資の蓄えを切り崩して何とかなっています。年金は65才からは繰下げています。

そして、2020年4月30日を持ってこのサイトを永久凍結しました。

別のサイトに注力します。


誕生
ーー誕生ーー

少年時代
ーー少年時代ーー


長いお別れ

映画ーラスト

 映画の感想を100回アプしたと思っていたら、番号違いで実は99回でした。映画-38 が欠番です。そのため、これが本当の最後100回めです。


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 死んだ父も軽い認知症=長いお別れをわずらつていましたので、その時を思い出しながら見ました。そして、いつかは自分も似たようになることを自覚しました。

 主な出演者は山崎努、松原智恵子、蒼井優、竹内結子らの皆さんです。しかし、いったい誰が主役なのでしょう。最後の流れるテロップでは、今幸せ一杯の蒼井優さん名前が出ましたが、タイトルに関係した山崎努さんのような気がします。しかし、沢山のエピソードがあり、家族一人一人が主役のような気もします。
 また、二人の娘にはそれぞれ不登校の息子、再婚、起業など微妙な問題があります。これも現在の家族問題を象徴しているのでしょう。見たあと色々考えさせてくれる映画でした。

 記憶に残るシーン
家族で遊園地に行った思い出(これが映画のスタートシーンにつながる)
両親に挨拶に行った時に写したミニスカートの写真
最後のクリスマスパーティーでの魔法使いの三角帽子
などがありました。

 キーワード
「人工呼吸器、難読漢字」がこの映画を見て気になりました。

 追加
ラジオ現代英語の講師ハンナグレースさんがカリフォルニアの学校での先生役で出演していました。



英語で読む啄木

英語で読む啄木 自己の幻想 ロジャー・パルバース 
河出書房新社 1700円

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盛岡市にある啄木記念館に行った時に記念として買い求めた。この本では、日本語の短歌の簡単な解説もあるが、短歌を英語に訳す過程での著者の苦労がわかる。これは何より古語として理解できなかったことや言葉の解釈に新観点を開いてくれた。

 なお訳文には原文にない「タイトル」をつけて、5,7,5,7,7の五行ではなく「三行」で英訳している。
ー引用ー
AT THE STATION

I slip into the crowd
Just to hear the accent
Of my farawayhome town.


THE JAPANESE ISLE

Tears stream down my cheeks
Into the coarse white sand.
And I amuse myself with a crab.

石川啄木 命日4月13日にて

翔んで埼玉

映画-100

 この映画感想コーナーも100回になりました。

翔んで埼玉


 面白かったには面白かったんですが、多分もう見る事はないと思います。(過去にいいと思った映画は何度でも見ました。)
 埼玉県・千葉県と東京都(神奈川県も含む?)に暮らす地域差を意識した人々が演じる戦いのパロディです。たわいないストーリーとは思いますが、おもしろい洒落がたくさん感じられます。特に東京都庁舎と都知事をシンボライズした面白い映画でした。主演女優二階堂ふみさんのメイクは派手でした。助演のGACKTさんは知っていました。その他脇役には伊勢谷友介、京本政樹、中尾彬らが渋い役回りで出演しています。最後の「はにわ」さんの歌も映画の一部分と考えるべきでしょう。

 私は元東京都民であり、神奈川に引っ越し40年以上が経ちました。
そんな私にとって東京とは何なのでしょうか。さて、名古屋市、大阪市、京都市、福岡市に住む人は、この映画を見て何か感じることがあるのでしょうか。何か不思議な感じがします、首都圏だけにうける映画と言う感じもします。

 100回続けましたが、この映画コーナーの更新はもうしないつもりです。

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七つの会議

映画-99

7つの会議



 6回見ると無料になるポイント鑑賞でみました。今回は「七つの会議」です。これは池井戸潤原作の小説の映画化です。東京電建という中堅企業を舞台にしたサラリーマン小説です。そして信念とは何かを考えさせる映画でした。実際に会議の数が7つあったかどうかは確認しませんでしたが、何よりも命の重さを感じさせました。少しサスペンスもあります。以下ネタバレをご容赦を!
 だめサラリーマンと思われていた主人公が、過去には猛烈で働いていた営業部員でした。そして実績も残し前途は有望でした。しかし、ある事件を切っ掛けにエリート街道を踏み外します。それは今話題になっている「データ捏造」と同じ体質から生まれたものでしょう。人としてどう生きて行くか?それが問われている映画です。

出演は、狂言師の野村萬斎、香川照之、及川光博、片岡愛之助など、少しだけの出演者も含めるとかなり豪華で個性的な出演陣です。ただ「ドーナツ」にからむ役の「朝倉あき」という女優さんは名前を知りませんでした。また吉田羊、土屋太鳳さんも顔をみせて重要な役割を演じています。


この道

映画-98

この道


童謡「からたちの花、この道」の作詞北原白秋の物語です。作曲者である山田耕筰も脇役としてからんできます。芸術家はどころか奇妙なところがあります。それを周囲の人達が認め支えるという形が話がすすみます。それが与謝野鉄幹、与謝野彰子、石川啄木、鈴木三重吉、- 萩原朔太郎、室生犀星などの文学史に出てくる人物と白秋の家族です。

2時間足らずの映画でしたが楽しむことができました。映画を見て私の知っている「北原白秋」像とは少し違っていました。映画化にあたって少し脚色しているとは思いますが、私の知らないこともあると思っています。いずれこの違いは城ケ島にある白秋記念館にでも行って調べてみるつもりです。

出演者は私が名前を知るのは、大森南朋、貫地谷しほり、羽田美智子、柳沢慎吾、松重豊、安田祥子、由紀さおりさんでした。山田耕筰役のAKIRAという俳優?さんをしりませんでした。ネットで見てわかりました。なにせ「EXILE」をよく知りませんので、、、。

アリー/スター誕生

映画-97


スター誕生


 いつもは横浜で見ることが多いのだが、今日は横須賀の汐入で見た。いつもよりスクリーンが小さい。

 ネットによれば原作は、過去何度も映画化されているので、この映画はリメイク版だ。前から「スター誕生」というタイトルだけは知っていた。しかし、この映画のタイトルには初めにアリー/がつく。
 さて、レディー・ガガが主演ということで、興味を惹かれて見たのも事実である。奇抜で派手なファッションでしか知らないのが、彼女の素顔を見た思いである。所詮は作り物の映画なのだが、、、

 自分の才能にかけた成功物語がとすれば、パートナーが落ちぶれて行きっ死んでしまうのがか。レディー・ガガの自叙伝と読めないこともない物語である。最初に歌われた
シャンソンの名曲「ラ ヴィ アン ローズ」が私にはこの映画の全てを象徴しているかにも思えた。また、もう一人の主役とも言うべきブラッドリー・クーパが演じたアル中役のパートナーの生き方に心惹かれるものがあった。

ダンデライオン・チョコレート鎌倉店

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ダンデライオン1

ダンデライオン0


鎌倉駅西口を出て右横にあります。賑やかな東口に抜ける地下道通路の脇という方が正解です。木枯らしの吹く寒い日の訪問でした。注文したカマクラホットチョコレート680円が胃の腑に沁みます。
少し階段を上がった1階?で注文して、さらに階上にある客席に自分で運び飲むという形式です。ここは小さいスペースですが、木製の机、床、カウンターとインテリア、吊るされた照明と品の良さを感じます。


ダンデライオンチョコレート

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そして、何より窓から鎌倉駅のプラットホームが見えます。私は暖かい別次元の空間にいます。バックグラウンドミュージックには「戦場のクリスマス」が流れています。

ーー電車待つ行き交う人は何思うーー

くるみ割り人形と秘密の王国

映画-96

くるみ割り人形と秘密の王国


 Disney 映画です。大人向きではないかもしれませんが、ハッピーエンドで終わりまで楽しめました。挿入されているチャイコフスキーの音楽が映画に合っています。ただバレエの方は知識がないので、そちらの方はよくわかりません。



 クリスマスイブの夜に不思議な国に引き込まれた知的な母を失った少女が主人公です。ヒロインの女優マッケンジー・フォイさんは透き通るような美しさですが、今まで全く知りませんでした。脇役のモーガン・フリーマンの方がむしろ馴染みがあります。特撮も素晴らしいものがあります。動物のマウスと物理法則?が影の主人公でありキーワードです。タイトルが「くるみ割り人形」でなく「秘密の王国」が付属しているところがポイントでもあります。

36 spices

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サブロク スパイス」36 spices と読むらしい。以前行った包丁処「たち花」の2つ隣で横浜桜木町野毛「ちぇるる野毛」ビルの裏にあります。ここは「5種類のカレーバイキング」で、ダルカレー、大根入りチキンカレーが特にうまかった。ナンとインド米のライス狩り、野菜サラダのドレッシングは2種類でイタリアンとサザンアイランドです。チキンカレー、ミックスベジタブルカレーもあります。



 ランチタイム限定ですが1000円(税込)はお得感がありました。ついお代わりをしてダイエットを忘れたのは反省事項です。。特にダルカレーの独特のピリ辛さが気に入りました。インド人と思われる家族も来ていてそれなりに本格的でした。


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老楽国家論

書評-18

老楽国家論
 反アベノミクス的生き方のススメ
浜矩子

老楽国家論

 この本は200ページ足らずで、ほぼ1日で読み終えました。私の知らない観点から書かれた本でした。こんな味方もあったのかと開眼しました。

 キーワードとしてはグローバ時代、国民国家、「みぞの鏡」、内と外、GDP = GNI <> GNP、度胸と愛嬌、made in と made by、「国富論」と「諸国民の富」、様々な国のスタイルあたりが印象に残ります。

 序章で著者なりの国家論?ともいうべき問題が定義され、最後の章で著者なりの解決策が書かれています。また「足るを知る」という言葉の解釈を巡って新見解ともいうべき論が展開されています。これが、リタイヤ生活が長くなって来た 私には大変参考になりました。




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日日是好日

映画-95

日々是好日1

日々是好日2




 今が旬の女優さんでテレビフランス語講座に出演している黒木華さんの主演で、亡くなった樹木希林さんが助演している映画です。他の出演者としては、多部未華子、鶴田真由、鶴見辰吾らがいます。
 さて、映画の前半は「茶道の所作を教えてくれる映画」と思えるほどお茶の入れ方がよくわかります。お茶会のシーンの撮影地は「横浜三渓園」でしょう。-- なつかしい --。
しかし、後半は話が一変ます。主人公のドロドロした出来事はあまり描かれていません。あくまでも「淡交」の精神でサラリと描かれています。しかし、私には、よく分かります。日々、実感しているからかでしょうか?
映画タイトルの
「日日是好日」

は、毎日がいい日という単純な意味では無いはずです。それは、「平凡なことを何年も続ける」ことの難しさを実践している身にはよくわかります。
 映画の原作者の茶道に対して、わたしには数学がある。希林さんには演劇であったろうが、、、。

 印象に残ったセリフ:
「頭で考えないでやって見なさい。」
「まずは形から」



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散り椿

映画-94

散り椿1


 原作者は去年の暮れ亡くなった葉室 麟(はむろ りん)さんです。見て考えさせてくれる、いい映画でした。主演は岡田准一、前に見た「蜩ノ記」(ひぐらしのき)を思い出しました。これも作者は葉室 麟さんで共通していますね。テレビのフランス語講座に出演している黒木華さんが義理の妹役で渋い演技をしています。他の出演者は、麻生久美子、西島秀俊、奥田瑛二、富司純子さんらです。


散り椿2


 ネタバレはご容赦を
物語は藩を終われた主人公が妻の死を境に、故郷の藩に戻って来ます。そこで昔の縁もからんでいる藩の御家騒動にまた巻き込まれて行くのです。そして、死ぬべき場所を見つけったかのような悟りの境地で活躍を見せます。


 実はもう一本見ています。それは「あん」です。故「樹木希林」さん主演の最後の作品です。追悼上映としてやっていました。葉室麟、樹木希林ーいい作品を残しました。合掌 !!




ジェダイの哲学

 ジェダイの哲学 フォースの導きで運命を全うせよ
ジャン=クー・ヤーガ
Gakken 1500円

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映画「スターウオーズ」の参考書か。それとも「ジェダイ騎士」の哲学を理解できる「哲学書」か?

「フォース」を信じよ。 恐れ、感情、執着に支配されない生き方
Use the Force.
Let go.

ー 以下 章タイトル ー

運命を全うせよ
フォースがわれわれを導いてくれる。
現実とは自分の信じた世界だ。
ダークサイド 恐れはダークサイドの道である。
バランス 闇なくして光は存在し得ない。
無償の愛こそジェダイの生き方の中心にある。
決められるのはきみだけだ


泣き虫しょったんの奇跡

映画-93
泣き虫しょったんの奇跡


 以前、夭逝した村山聖九段を描いた「聖の青春」も見ました。これは将棋を通して描かれた「青春ドラマ」でしたが、今度は「やり直し人生のドラマ」でした。主演は松田龍平さんで、将棋棋士「瀬川昌司」を演じています。父親役の 國村 隼さんがいい味を出しています。後半の将棋対局シーンでは本物のプロ棋士も友情出演?していました。瀬川さんが、神奈川県にゆかりがあるせいか、映画館では見る人が一杯でした。

 span style="font-size:large;">二度目の人生は悪くない。

 まさに上の言葉に尽きるいい映画でした。主人公を影で支える人達が多いということが成功の秘訣なのです。失敗しても、まだ生きているのです。やり直し(私の好きな言葉では「捲土重来」を期す)は可能なのです。


 追加:
タバコを吸っているシーンが多かったのはいただけませんでした。また、将棋の駒を並べる作法?があるようですね。様式美を感じます。




サピエンス全史

サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福 上下
ユヴァル・ノア・ハラリ 
柴田裕之訳
河出書房新社 各1900円

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上下2巻からなるが、歴史書とはとても思えない内容であった。この本によって、初めて「ホモ・サピエンス史」という分野を知った。私は人間中心を是とするが、これは人類以外の生命からすればエゴイズム以外の何物でもないことを知った。
 本書において、著者は進化という観点から歴史=人類史を見直している。最初にある「認知革命」という用語が真新しかった。「虚構を共有することができる」は何気無い一文だが、著者に寄れば、これが他の生物と決定的な違いになる。そして「将来への確信」になり今日の科学文明による繁栄に繋がる。最後には「超ホモ・サピエンスの時代」がやって来るのであろうか。

量子力学の教科書

12歳の少年が書いた 量子力学の教科書  近藤龍一 
 ペレ出版 1600円

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 内容に入る前に、この本には12歳の少年が書いたとは思えない漢字の使い方や文章の表現の仕方がある。辞書を何度か引いた。これだけでも 、ものぐさな私には久しぶりで、驚きであった。

 さて、内容だが、書かれていた数式は全てチエックできた。時間をかけて、かなり丁寧に調べたつもりである。数学を専攻した私には、できて当たり前か? むしろ、著者の物理学への見方=哲学とも言うべきが参考になった。この本の構成としては、量子力学の誕生、前期量子論、定式化、矛盾、解釈、適用範囲などへの言及がある。そして、最後には応用としての量子コンピュータ、テレポーテーションの説明まであった。入門書と専門書の間をゆく啓蒙書として、感心しながら読みを得た。


グリース

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久し振りに「午前10時の映画祭」で見ました。これはトラボルタとオリビア・ニュートンジョン主演のダンスミュージカルで「かっこつけ」の青春映画そのものです。丁寧な心理描写があるわけではなく、高校3年生の後期から卒業までの期間をハッピーエンドに描いています。タバコを吸うシーンがいくつもあるが、今なら絶対に撮らないでしょう。アメ車、セックス、ダンス、悪グループがまさにキーワードです。

映画見て、パートナーを抱いて持ち上げることなど私には無理であるとあらためて思いました。(昔、水の中にでは可能だったが、、、)
私には映画の主人公達ほどハッチャクレた青春はありませんでしたが、それなりに充実していたとは思います。ただやり残したことが少しあるので、いまリタイヤ=青春なのです。

1999年の夏休み

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立ち見で映画を見るハメに落ち入りました。(実際は強引に床に座りましたが)
新宿東南口のビル3階にある100人も入らない小さなK’s (ケイズ)シネマでのことです。見た映画は
「1999年の夏休み」金子修介監督
デジタルリマスターで30年ぶりに再上映で東京での最終日でした。1000円のシニア料金で90分の我慢と割り切りました。映画の上映を待つ間にチェロ音楽が流れています。バッハの無伴奏組曲でしょう。これが独特の雰囲気を醸し出しています。

さて、映画の中身ですが、正直私にはよくわかりません。しかし、ある美学を感じます。萩尾望都さんの作品の一部から翻案だそうです。あとで金子監督が解説していました。実は知り合いが声優をしています。これがこの映画を見るキッカケでした。日本映画で声優?です。実は寮生活を送る4?人の少年(少女が演じている)の物語に大人の声優が映画のイメージにあった声を吹き替えています。
お金持ちの私立学校の寄宿舎、少年たちの半ズボンの制服とガター?付きハイソックス、最寄りの駅を通るローカル電車、神秘の湖がキーワードです。また、私には、映画の中で大好きなベートーベンのピアノ三重奏曲「大公」を3人が合奏しているシーンが印象的でした。最後に壇上でセレモニーがありました。監督と声優の一人がこの映画の苦労話をしてくれました。これを聞いて少しは納得ができました。

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未来のミライ

映画-90

未来のミライ


ネタバレはご容赦を

 映画の中で昔の磯子駅が出てきます。横浜市磯子区あたりが舞台?のアニメション映画です。さて、この映画は、兄妹の話でしょうか。妹に嫉妬する兄の話とは、単純に思えません。新しいファミリーが作られて行く過程を描いています。そして、昔の一族の逸話、建築家の父親がデザインした家と庭、ペットとして飼っている犬も、この映画を理解するカギとなります。

横浜市根岸にある馬事公苑と思われる場所が出てきました。幻想的な東京駅もあります。私にはこれらに馴染みがあり好感がもてます。

焼肉ドラゴン

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食べ物の話ではない。在日コリアン一家の戦後から1971年までの話である。一家は3人の姉妹、1人の弟、夫婦の6人からなり、バラックでできた焼肉店を営んでいる。

考えることの多い映画であった。米朝会談も開かれ朝鮮半島の基本構造が変化しようとしている時に、この国にこんな過去があったのだ。なんとなくは知っていたが、映像で見ることにより改めて認識したこともある。イジメ、朝鮮部落、北への帰国、、、。そして、強いて言えば大阪万博、飛行場、リヤカーあたりが間接的なキーワードになっている。
そして、家族や常連さんの雰囲気が、少し前のこの国にはどこにでもあったような気がする。みんな時代の波に翻弄されながらも必死に本気で生きていた。

この映画を見て、せめてこれからの日朝関係が、歴史を踏まえて大きな見地から議論が進むことを望む。反日映画ではない人間賛歌映画を見たからだ。出演の真木よう子、井上真央、大泉洋らがメインだとは決して思わない。老いた夫婦役をした2人のコリアンこそ真の主役であろう。

終わった人

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終わった人


たまたま、映画館で待ち時間が一番短い映画ということで見たが、今年見た映画の中で一番面白く考えさせられた映画だった。舘ひろし、黒木瞳の主演映画で、脇役としてキンチョウの「卑怯なCM」に出ている笹野高史、ベンガル、広末涼子らが独特な味を出している。

一言で言えば、「卒婚」がキーワードの映画である。見ていて、5年前の自分の退任式を思い出した。主人公と自分を比較して、パートナーに何も相談せず自分一人で決めていた訳ではない。しかし、「ありがとう」の言葉は少なかったと反省する。かなり年下役の広末に魅かれる、石川啄木の本、大学院を意識する、髪の毛の逸話など自分との共通点もたくさんあった。先日旅行した岩手県盛岡市がロケ先であったのも何かの縁だろう。

主人公が、高校時代ラグビーに青春を燃やした。そして「フェアプレイの逸話」があったのは、先日の「アメフト事件」と重なり、故意かそれとも偶然か?


諦めたら何も残らないが、諦めなければ前に進まない。


50回目のファーストキス

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この映画には、長澤まさみさんと山田孝之さんがメイン出演していて、ハワイが舞台の映画です。主人公は天文学を志していて、バイトでツアーコンダクターをしています。ある朝、朝食を食べるために立ち寄った店でヒロインと出会います。実は彼女は交通事故が原因の「短期記憶喪失 」で、ある日から時間が止まっています。翌朝になると前日のことを覚えていないのです。デートのこと初めてのキスのことなどを全て忘れてしまいます。こんな2人の付き合いに発展はあるのでしょうか、、、
父親役の俳優さんが実にいい味を出しています。名前をまだしりません。またムロツヨシさんが、とぼけた役で脇を固めています。また、ちょい役で、若手の山崎紘菜さんが出演しています。

映画の中で二人はいつも新鮮な気持ちで恋をしていました。僕にもそんな時があったのでしょうか? いま火山活動で心配ですが、ハワイの自然の良さがわかりました。この映画の原作は実話に基づいているのでしょうか。毎日を新鮮な気持ちで恋をすることは実に素晴らしい。憧れます!!

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シェーン

映画-86

このページは不具合がありましたので、更新しました。日付等は不正確です。また、最後にあった「川にあった鯉のぼり」の画像を削除しました。
また、この作業の過程で映画-38ファイルがないことがわかりました。2019/05/21

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久しぶりに午前十時の映画祭で見ました。まさしく西部劇でした。「シェーン カンバック」の名シーンはラストです。実はこのシーンより映画音楽の方が馴染みがあります。



感想です。銃規制が叫ばれている今日この頃のアメリカですが、それが何故進まないのか理解できる気ががしました。最後のシーンで3人が拳銃で殺されます。そして、名セリフのつながるのです。この映画で描かれている西部開拓者精神はアメリカの原点でしょう。
また舞台はアメリカのワイオミング州だそうですが、素晴らしい山並みです。60年以上前の映画の筈ですが、カラー映画で綺麗でした。

少し時間があったので映画の前に大岡川の辺りを散歩していて見つけました。川には鯉の季節がやって来ていましたね。

プロフィール

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Author:manifolds
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